腰椎椎間板ヘルニアとは
背骨は頸椎(首の骨)が7個・胸椎(胸の骨)が12個・腰椎(腰の骨)が5個に分かれて、それぞれ1つずつ骨が積み上げたように構成されています。骨と骨のあいだには椎間板があり、通常はゼリー状の髄核でその周りを取り囲む線維輪により二重構造になっている。クッションのような役割です。
まず
腰椎椎間板ヘルニアの症状
お尻・足の痛み、しびれ、力を入れにくい、動かしにくい等麻痺状態になります。痛み・しびれは下半身のどの場所にも出ますが、その中でもお尻から太ももの裏側の痛みは坐骨神経痛と呼ばれ、代表的な症状です。
下記の症状が当てはまる場合は注意が必要です。
・痛みはないが、しびれがある
・両足にしびれ・痛みが生じる
・両足の裏側がしびれる
・お尻の周辺がしびれる
・歩いてる最中に尿が出そうになる |
腰椎椎間板ヘルニアを生じる原因
〇年齢
〇姿勢の悪さ
〇喫煙
年齢ですが、体にある組織の多くは、年齢とともに劣化します。椎間板は、体重を支えるため、身体の中で最も負担のかかる組織。血管がないため栄養の届きにくく、10歳代後半から劣化が始まり、徐々にみずみずしさが失われてクッション機能を果せなくなっていきます。
姿勢の悪さですが、普段の姿勢が反り腰・猫背の人は、体重が腰にかかりやすくなり、長期間そのような姿勢でいると椎間板への負荷が大きく、ヘルニアの原因になる場合があります。
腰への負担は
立っているよりも座っているときの方が大きくなります!
喫煙ですが、喫煙と椎間板ヘルニアには関係があります。
椎間板には血管が無いため、周囲の毛細血管から必要な栄養分をもらっています。喫煙者はタバコの影響のため、毛細血管の血流が悪くなり、椎間板の回復が遅く劣化しやすい状態になりかねません。
痛みを和らげる方法
〇姿勢に気を付ける
休憩時間には気分転換にストレッチをしたり、周囲を歩いて気分転換をおこないましょう。
〇筋肉トレーニングや、ストレッチをおこなう
筋肉をつけると、お腹まわりの筋肉がコルセットのような役割をするため腰にかかる負担を軽減できます。
股関節や足などの下半身と体幹を中心にストレッチすることにより、筋肉に柔軟性が出るため腰への負担が軽減されます。
腰椎椎間板ヘルニアの80〜85%は症状が良くなるといわれています。場合によっては強い痛み・しびれに長い間、悩まされている人もいます。1週間程度経過したのに関わらず症状が全く改善されない場合は、そのまま放置せず、専門医を受診しましょう。